2020年から開始する、全国の小学校でのプログラミング教育の必修化などを背景に、テクノロジーを活用した教育への関心が非常に高まりを見せております。
未来を担う子どもたちの創造性を育むためには、例えば、「都会の先生と地方の先生」「教育業界とIT業界」「先生とエンジニア」といった制約・垣根を超えて、社会全体で協働することが重要ですが、それぞれの立場によって情報格差などが発生しているのが現状です。
本キャンペーンでは、普段、テクノロジーに関心の薄い学校の先生方や、教育現場の現状を知る機会の少ないテクノロジー業界の方々に、子どもたちがプログラミングに親しむことで「子どもたちの将来の可能性が広がること」を伝え、さらに私たち大人がそれぞれの立場で「明日からどのような行動を起こせばいいのか?」といったことを「Hour of Code」をきっかけに考えていただく機会を提供いたします。NPO法人みんなのコードは、2017年12月4日(月)~10日(日)の「コンピューターサイエンス教育週間」にあわせて、全国各地の小学校や企業・地域の施設にて、子ども向けプログラミング体験イベント「Hour of Code Japan 2017~社会みんなで実現する全国プログラミング!~」を開催しました。
毎年12月、米国の非営利組織「Code.org」が音頭をとり、世界180カ国以上で開催、約4億人の子どもたちが参加する「Hour of Code」。国内ではCode.org認定パートナーである、みんなのコードが中心となり、11社の民間企業(*1)、教育委員会、学校関係者、一般のボランティア(社会人・学生)の協力のもと、全国137か所で「Hour of Code」の無償プログラミング教材を活用したプログラミング体験イベントを開催しました。
イベント最終日である、12月10日(日)には、「Hour of Code Japan 2017」のフィナーレイベントとして、日本マイクロソフト株式会社品川本社をメイン会場に、全国7都市の会場と連携し、プログラミングワークショップを実施しました。
■協力企業の皆さんからの多彩なプログラムも実施
「Hour of Code」によるプログラミングの基礎を学んだ後は、各協力企業が提供する多彩なプログラミングワークショップを体験しました。
大人気ゲーム「Minecraft」(マインクラフト)の世界を自由にプログラミングで創造したり(プログラミングでMinecraft(マインクラフト)の世界を冒険しよう!)、自分の好きな海の生き物をデザインし、水槽の中をいきいきと泳がせたり(AdobeのモバイルアプリとScratchを使って自作のキャラクターをプログラミング!)、ロボットを自由に動かすプログラミングにチャレンジ(作ってみよう!動かしてみよう!)したりと、プログラミングを行いながら、思い思いに新たな世界を創造できる多彩なセッションに子どもたちも大興奮でした。
また、保護者の方向けには「ネットセキュリティ」に関するセミナーが開催され、保護者が知っておくべき、セキュリティ問題やその対策方法などについて、わかりやすく解説していただきました。
■参加者の皆さんからの感想
●お子さんからの感想
【小1男子】
家に帰ってからも、お父さんとプログラミングの話をしました。プログラミングでどんなことができるのか、もっと勉強してみたいです!
【小4女子】
動きを選んで、そのボタンを動かしてつなげるだけでロボットが動いてびっくりしました。最後の発表は緊張したけれど、ほめてもらえてうれしかったです。もっとやってみたくなりました。
【小5男子】
もっとプログラミングを勉強して、いろいろな動きをするロボットをつくってみたい!
【小1男子ママ】
子どもにとってはじめての機会でしたが、楽しみながら学んでもらえたようなので、よかったです。
【小5男子ママ】
今後、この子どもたちの世代には、必要不可欠なスキル・能力となると思います。楽しみながら身に着けることのできるうちから、ぜひこういう体験をさせたいと思っています。
ご参加いただいた皆さま、本イベントに多大なる協力を賜りました協力企業・団体、教育委員会、教育関係者の方々、会場をご提供いただいた方々、休日の中子どもたちのサポートやイベントの運営に携わっていただいた社会人・大学生のボランティアの方々、誠にありがとうございました。
「Hour of Code Japan 2017」に多大なるご協力をいただいた皆さま
アドビシステムズ株式会社、株式会社クライム、株式会社シマンテック、SOMPOシステムズ株式会社、株式会社電算、株式会社ドワンゴ、日本事務器株式会社、日本マイクロソフト株式会社、株式会社フォネット、富士電機ITソリューション株式会社、株式会社リブセンス
鵜飼 佑さん、HARUさん